長く使える外装・・性能とコスト、そしてデザインのバランス

今回は、建物の外部に使う仕上げについてご紹介します。
基本的な考え方は、メンテナンスが少なく済み、長寿命な仕上げを使うことです。
一般的に流通しているもので、メンテナンスがしやすく、将来の処分にも困らないもの。
その上でデザインも街並みに違和感なく溶け込み、コストも抑えられる・・なかなかハードルの高い選定基準を設けました。
さらに、高性能で省エネな暮らしを実現するという基本コンセプトは、もちろん必須です。
そうして選んだ仕上げを、ひとつずつご紹介していきます。

屋根:ガルバリウム鋼板(SGL鋼板)

屋根ガルバリウム鋼板葺き

鋼板製の屋根と聞くと、雨の日の音を心配される方もいらっしゃいます。
ただ、それは断熱材が薄かったり、気密性が取れていなかったりする家の話です。

計画の家では、屋根の断熱材にセルロースファイバーを300mm吹き込んでいます。
セルロースファイバー自体の遮音性が高く、さらに気密性能もしっかり確保する予定です。
今までの経験上、窓を閉めている状態で雨音が室内に聞こえることはほとんどありません。

外壁:ガルバリウム鋼板(SGL鋼板)
外壁も同じくガルバリウム鋼板です。
耐久性が高く、塗り替えなどメンテナンス頻度も少なく済む仕上げとなっています。
入居される方にはあまり関係がないと思われるかもしれませんが、メンテナンスが少なく済むというのは、賃貸オーナーにとって非常にありがたいポイントです。

外壁ガルバリウム鋼板小波板

すぐ手に入りやすい小波板と呼ばれるタイプを選んでいます。
比較的コストを抑えられるうえ、優しい色合いを選ぶことで、金属外壁特有の硬い印象も和らげることができます。

玄関ドア:木製ガラス入り高性能ドア
一般的に、玄関ドアはアルミ製が主流です。
しかし、アルミは熱を通しやすく、性能が低くなりがちです。

高性能木製ドアであれば、木の質感を楽しめるだけでなく、間に断熱材を挟んでいるため、非常に高性能なドアに仕上がります。
多少コストは上がりますが、木の質感とデザイン性は他にはない存在感があり、家の顔として住まい手を出迎えてくれる存在です。

木製高性能玄関ドア

格子の入ったガラス入りのドアは、玄関室内にやわらかな光を届けてくれます。

窓:樹脂サッシ
窓には、白い樹脂サッシのトリプルガラスを採用しました。
非常に断熱性能が高く、結露しにくいのが特徴です。

樹脂サッシトリプルガラス

道路側の正面には格子入りの窓を使い、性能だけでなく外観のアクセントにもしています。

太陽光発電:発電した電気を住戸で使う
省エネな賃貸を実現するため、太陽光パネルで発電した電気を、それぞれの住戸で使える仕様にしました。
昼間に発電した電気を使うことで、電力会社から購入する電気を減らすことができます。
在宅時間や昼間の消費量にもよりますが、年間で5〜6万円程度の電気代削減が見込めます。

特にメリットを感じるのが、昼間の不在時にエアコンで冷暖房をしていても、晴れていればほぼ電気代がかからないという点です。
これにより、全室冷暖房が簡単に実現できるようになります。
これも、高性能な断熱・気密性能があるからこそできる、高性能賃貸の住まい方の一つです。

このように、一般的な賃貸住宅ではあまり使われない素材や仕上げを採用しているため、馴染みがないと感じる方もいるかもしれません。
ただ、完成すれば奇抜な目立ち方ではなく、「何か良い感じ」と思ってもらえるような外観になるようにデザインしています。

次回は、室内の仕上げや素材についてご紹介します。