高性能グラスウール断熱工事

現場では断熱工事を進めています。

 

 

 

まずは壁の断熱材を柱の間で

柱の厚み一杯(105mm)に入れています。

写真の上に見えるように

気密シートを先貼りして

天井裏に空気が逃げないように

施工を行っています。

 

 

 

この壁に入れている断熱材は

高性能グラスウールですが、

通常よりも性能が高い24K相当品を

使用しています。

その証拠にこのように断熱材を

立てることができます。

通常のグラスウールでは

倒れてしまいます。

グラスウールの断熱性能に

影響があるのは密度と繊維の太さと

言われていますが、こちらで使っているものは

どちらも最高水準のものになります。

壁の後、天井の断熱材を施工しました。

天井には2重に断熱材を重ねています。

写真で穴が空いているところは

天井の点検口になりますが、

その断面が少しわかります。

この厚みは合計260mmにもなり、

一般には155mm以下でも省エネ住宅と

謳うことができます。

天井断熱材を厚くしているのは

冬に熱が上に逃げていくのを止めるのと

夏の天井裏の熱が室内に下りて

こないようにする為です。

夏の天井裏の温度は60℃くらいになります。

それが天井ボードに伝わり、放射熱として天井付近から室内の温度も当然影響を受けます。

ここを軽視している断熱工法などを見かけますが、夏の暑さ対策として、

天井や屋根の断熱性能を高めることは絶対に必要です。

断熱材を入れた後、気密シートを施工しています。

気密シートを別貼りすることで気密性を

しっかりと高めることができます。

継ぎ目や窓周り、配線などの穴には気密テープで

処理をする為、手間は掛かりますが、

性能を確保するために大事な作業になります。

いくら断熱材に良いものを使っても

気密性が低いとそこから熱や湿気も

出て行ってしまいます。

例えるなら、魔法瓶に蓋をしないのと同じで

蓋をした場合と比べて温度低下が早いのは

誰でも想像がつくと思います。

また、この気密をしっかりと行わないと壁の中に湿気が侵入して、

結露の原因になってしまいます。

2重の意味で気密施工は大事な作業になります。

何でもそうですが、良いものを使って正しく施工することは

性能を発揮するための必須条件と言えます。

 

通常だとこの上から石膏ボードを貼っていくのですが、

里山住宅博モデル住宅では断熱性能を高める為に付加断熱を行っています。

付加断熱とは柱の間に入れた断熱材の上にさらに断熱材を付加する(足す)ことで

壁の断熱性能を高める方法です。

長くなりますので、次回に断熱施工の続きをご紹介します。

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