付加断熱

前回の続きで付加断熱の施工状況です。

 

先日ご紹介した壁の断熱・気密施工の後、

さらに内側に断熱材を入れています。

これにより、合計155mmもの

壁の断熱厚みとなります。

このモデル住宅の建つ場所は

三田市に近く、気候もほぼ同じと

考えられます。

地域区分でも温暖な6地域に比べて

寒い5地域になると考えています。

 

快適に暮らす為には冬の寒さ対策が

重要になると考えました。

その為、壁の断熱材を分厚くした上で

窓も樹脂サッシで南面以外はダブルLow-Eの

トリプルガラスとしました。

こちらも日本ではトップクラスの

高性能窓になります。

 

南面はペアガラスにすることで

冬の日射熱を取り入れて、暖房の

使用を減らすことができます。

普段から窓の設計にはかなりの比重を設けていて、明るさの確保はもちろん、

日射のシミュレーションや通風の計画、そこから逃げたり入ってくる

熱量の確認などを行いながら進めています。

さらには外の景色を取り込む工夫や逆に外からの視線への配慮など

考えることは山ほどあります。

ですので、窓の位置や大きさ、開き方などは全て根拠を持って決定しています。

 この写真は断熱前のものですが、

この窓は北側に面しています。

通常だと北側の窓は光を取り入れるのと

通風の為に最小限の大きさで計画しますが、

この窓はかなり大きなものになります。

と言うのも北側には里山の緑が

全面に見える為、あえて大きな窓にして、

冬の寒さ対策として高性能な窓を使用しました。

(勝手に『里山ウインドウ』と名付けています。)

その当たりのバランスを取ることも

設計上、とても重要な要素になります。

 

 

 

現場では天井の石膏ボードも

ほぼ貼り終えています。

1階には強化石膏ボードと言う

特殊なボードを使っています。

このボードは通常の物よりも

密度が高く重い分、耐火性に優れます。

 

 

すでに床のフローリング材などの材料も入り、仕上げの作業も順次行っています。

スキップフロア部分がある為、思ったほどスピードが上がりませんが、

大工さん達は頑張ってくれています。

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