計画は動き出した・・そして、想定外の壁

前回見つけた土地で、いよいよ計画を本格的に動かし始めました。

休日や業務後の時間を使いながら、プランや仕様を固め、確認申請の準備を進めていきます。
注文住宅と比べると検討する項目が絞られている分、思ったよりスムーズに準備が整いました。
比較的短い期間で、申請まで漕ぎ着けることができたのです。

それと並行して着手していたのが、土地購入前からわかっていた水道管の問題でした。
購入した土地にはもともと一戸建てが建っており、水道の引き込み自体はありました。
ただ、今回の計画では2戸分の水道分岐が必要なため、既存の水道引き込み管では太さが足りず、道路からの引き直しが必要でした。
この点は購入前から把握していたため、事前に水道局へ確認を取っていたのです。
そこで得た回答は「前面道路ではなく、少し離れた広い道路から引き込めば問題ない」というものでした。

その回答を受けて、広い道路からの引き込みで申請を進めていたところ、その道路を管理する道路管理課から「分岐は認められない」という思わぬ指摘が入ったのです。
確認申請はすでに進めており、建物の解体工事も始まっていました。
「どうしよう・」と、正直その瞬間はかなり焦りました。

土地を考え直す

立ち止まって、考え直す

ただ、この出来事をきっかけに、少し立ち止まって考える時間を持つことにしました。

というのも、実はそれ以前から、気になっていることがあったのです。
購入した土地のエリアについて、地元をよく知る知人から「あのあたりは地元の人からするとそれほど人気のある場所ではない。賃貸需要がそれほど見込めるかどうか……」という率直な意見をもらっていました。
実際に周辺で募集中の物件を調べてみると、苦戦している様子も見えてきました。

水道の問題は、方法を模索すれば解決できたかもしれません。

ただ今後の賃貸需要に対する不安を抱えたまま計画を進めることに以前から迷いがあったことに加えて、今回のトラブルで手間やコストが増えることを考えると「ここで一度、立ち止まるべきではないか」という気持ちが固まっていったのです。

計画を白紙に戻すことは、決して簡単な決断ではありません。
ここまで積み重ねてきた時間も費用もあります。
それでも私は、「今ならまだ引き返せる」と考えました。

中途半端な不安を抱えたまま進めるより、一度仕切り直した方が、このプロジェクトの未来につながる。
そう判断し、土地探しからやり直すことを決断しました。

次の話では、仕切り直しの土地探しと、新たな土地との出会いについてお伝えします。